7月25日厚生労働省「労働基準局安全衛生部計画課」では、印刷事業場で胆管がん発症についての
原因究明のため「医学的調査」の実施、「全数調査」の取組み状況を公表しました。
概要は以下の通りです。
1.印刷業に対する全数調査の実施について
(1)有機溶剤等の使用状況に関する調査
...全国の印刷業事業場約16,000を対象、回答期日は8月20日
(2)有機則等に関する集団説明会
...9月~10月 全国各地で実施
(3)立入調査等の実施
...法令の周知が十分でないと考えられる事業場等をリストアップする。
労働基準監督官、労働衛生専門官等が個別に事業場を往訪し、
有機則等の遵守状況を現場で確認、法令違反があれば是正させる。
2.有機塩素系洗浄剤のばく露低減化のための予防的取組みについて
有機塩素系洗浄剤は、1,2-ジクロロプロパンをはじめとする脂肪族塩素化合物注)が多く含まれている。、
適切な換気の確保や作業方法等の改善を指導するよう、平成24年7月23日付けで都道府県労働局に指示し、
印刷業界団体等に対して指導。
3 職業性胆管がん相談の状況
厚生労働省及び産業保健推進センターの相談窓口に寄せられた胆管がんに関する各種相談の状況は次のとおり。
[7月23日現在の相談窓口状況] 東日本:117 西日本:217 産業保健推進センター:62
4 疫学的調査等について
大阪府の印刷事業場を中心に、疫学的調査手法を用いて胆管がんの発症状況の解明を行う。
(1)労働者等に対する健康状況調査
(2)事業場の胆管がん症例の解析
(3)一般との発症状況の比較
(4)洗浄剤成分の代謝メカニズムの解明
※詳細は下記厚生労働省URLをご確認ください。
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http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002g5qq.html